


ここ静岡は、豊富な海山物の恩恵を受けてきました。静岡の海は、多くの清流により緑豊かな山が育んだ豊富な栄養素が運ばれ、我々の食生活を支えてきました。この恩恵は、かけがえのない自然の循環がもたらすものであり、一度これが失われてしまえば、再度取り戻すことは決して容易ではありません。自然循環の一つの起点となるのは、山と自然の共存共栄、調和を再考し、もってかけがえのない財産を次世代に引き継ぐ努力をしなければならないと考えます。
当法人は、当法人の提供する自然体験活動を通して、次世代の主人公たる子ども達に山里の豊かな自然を直に目で見てもらい、その手で触れてもらい、そして自分なりに考えてもらいたいと考えております。我々の食生活の礎がどこにあるのか、人は農業を営みながら自然とどのように共存共栄してきたのか、豊かな自然を後生まで残すためには如何なる活動を行う必要があるのか、大人の理論を先行させるのではなく、豊かな感性で子ども達に自ら考えてもらいたいと考えます。
自然体験を通じ、もって人と自然の共存共栄の重要性、環境への意識、豊かな心の育成に寄与したいと考えております。
特定非営利 活動法人自然のとびら
平成29年2月 | 任意団体「自然のとびら」として活動を始める |
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平成29年5月 | 任意団体「自然のとびら」第1回スルガ甘夏収穫体験会実施 |
平成29年7月 | 毎月第1、第3金曜日、特定非営利活動法人設立に向けた打ち合わせ会を実施 |
令和1年6月 | 任意団体「自然のとびら」第2回スルガ甘夏収穫体験会実施 |
令和1年6月 | 毎月第2土曜日、自然体験会実施地の整備業務を行う |
令和2年5月 | 任意団体「自然のとびら」第3回スルガ甘夏収穫体験会実施 |
令和2年8月29日 | 発起人会開催 |
令和2年9月29日 | 設立総会開催 |
令和2年11月5日 | 法人設立認証、同日、法人設立 |
ご存知の方も決して少なくないと思いますが、前理事長の田村さんは令和4年4月6日脳梗塞を発症し、静岡済生会病院に緊急入院しました。第1回「子供スルガ甘夏収穫体験」のちょうど1年後のことでした。
1ヶ月に亘る闘病の末、令和4年5月に退院を果たすことができたことは不幸中の幸い。一命をとりとめたことに役員一同まず安堵を覚えました。
しかし、歩行障害、発音の不自由などの後遺症が残り、一時の状態より改善しましたが現在も懸命に闘っています。
その後田村さんは、令和6年1月17日、心臓カテーテルの手術を受けました。脳梗塞の原因の一つにそもそも心臓の病気があるらしく、そのためのカテーテルの手術だったようです。
田村さんのこの大病と、コロナ禍の影響で自然のとびらの活動も中断を余儀なくされてきました。この間、一番辛かったのは田村さんではないかと思います。
しかし、田村さんのNPO活動に対する情熱は衰えず、令和6年4月6 日には待望の第2回「子供スルガ甘夏収穫体験」を開催することができました。1月の心臓カテーテルの手術から日も浅く、田村さんにとって体力的にもぎりぎりの開催決断だったようです。
第2回「子供スルガ甘夏収穫体験」終了後、田村さんが私に対してポツリと言いました。「自分は限界まで頑張ったつもり。あとは大石さんを中心にNPO活動を引き継いでもらいたい」と。
私大石は、1年間悩みました。田村さんのNPO活動に対する情熱をよくよく知っていたので、その代わりが私に務まるのか、と。一方で、田村さんが燃やしたNPO活動に対する情熱の炎は、決して絶やしてはいけないとも強く感じていました。
私は、令和7年4月1日、新理事長に就任させていただくことになりました。少子高齢化やスマートフォン等の普及により、現代社会の環境は日々変化しております。これにより人との繋がりやコミュニケーション力の低下などの課題も浮き彫りになっている様に感じております。
私はこの活動(自然のとびら)を介して子供たちの心の醸成や健全な身体、社会への参画意識向上などに少しでもお役に立てればと思っております。
美味しい空気を肌で感じ元気一杯走り回る…そんな子供たちの笑顔を見れれば幸いです。
田村さんのような情熱を傾けることはできないかもしれませんが、私なりに努力し、このNPO活動を盛り上げていきたいと考えています。
どうぞ皆様、宜しくお願い申し上げます。
代表理事 大石秀人
令和2年11月
みかんが緑色から黄色に変わりつつあります
令和2年12月
師走の遠景 遠くに駿河湾が見えます
令和3年1月
澄みわたった新年の空に色づくみかん
令和3年2月
チェーンソーで山の整備、そしてみかんの摘果
令和3年3月
春もすぐそこ色づきはじめた風景
令和3年4月
収穫の時期「子供スルガ甘夏収穫体験」準備の試し採り
令和3年5月
みかんの花満開 山全体が香水のような香りで満たされました
令和3年6月
かわいい2センチ程のみかん山にタツノオトシゴがいました
令和3年7月 みかんもピンポン玉の大きさに成長ミョウガを植えてみました
令和3年8月
真夏の青空のもと、日々成長するみかん
令和3年9月
荒れ地の整備みんなで生を倒し、竹を切りました
令和3年10月
引き続き山の整備 人の手が入り蘇生します
令和3年11月
1年が経ち、また樹が沢山の実をつけてくれました